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カレーとラーメンの世代
ぼくが小学校に入学したのは1963年。半世紀前だ。 小学生時代(63年〜69年)のテレビのコマーシャルの中心は、カレー・ルウとインスタント・ラーメンだった。
そして最近、気付いたのだが、その頃に発売された新製品のほとんどが、今でもまだ販売されているロングセラー商品なのだ。
1963年 エースコックのワンタンメン ハウス バーモントカレー 1966年 S&B ゴールデンカレー サンヨー サッポロ一番 明星 チャルメラ 1968年 ハウス ジャワカレー 日清 出前一丁 etc.
そしてこれらの商品は、家庭にも革命を起こした。 核家族化、女性の家事からの解放・・・そして社会進出。 ぼくも、小学生時代から自分で料理することを覚えた。 そんなぼくたちは「カレーとラーメンの世代」と言っても良いのではないだろうか。
しかし、そこにはわずかではあるが「自分で料理する喜び」も残っていた。 簡単にできるからこそ、それを広い世代に広めたとも言えるだろう。
そして時代はさらに進み、カップヌードル、ボンカレーに代表される調理のいらない「インスタント世代」から、電子レンジの普及に伴って冷凍食品の「チン世代」へと発展していく。
先日テレビ番組で、現代の子どもの好きな食事のアンケートの結果を聞いて驚いた。 「カレーライス」「ハンバーグ」という予想を裏切って、
上位は「寿司」「焼肉」「牛丼」「フライドチキン」「ピザ」という「外食・テリバリー世代」になっているではないか。
この先は「刺身」「焼き鳥」「串カツ」の「居酒屋世代」となっていくんじゃないだろうか・・・と思ってしまった。
これらの嗜好が現代の家庭生活の反映であることは明らかであろう。 それを批判するつもりはないが、文化としての「食」や生活の本当の豊かさや楽しさを、もっと知ってほしい気もする。
それも、もはや半世紀前の遺物のようでもあるが・・・。
(勉強ひろば 塚本)
日時 2013年02月22日 00:27 |
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