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葱買うて枯れ木の中を帰りけり
居宅支援ひろばに所属している白川です。今年最後の更新を担当させていただきます。
タイトルにしたのは与謝蕪村の俳句です。 とてもシンプルな俳句ですが、冬のしみじみとした気分が感じられてとても好きな句です。見ているといろいろな情景が浮かんでくる気がします。 葱を買って帰る人は今夜は家族でお鍋でしょうか?それとも年越しの準備でしょうか? 外は寒いけれど、この先にはきっと温かい我が家が待っているのだろうな、なんて思えてきませんか? それは僕の想像だとしてもそう感じられるのは、作者がこの風景に向けている表面的ではない深いまなざしが、この句の中にあるからではないでしょうか。 僕らの仕事は事務所の外が多いので、寒さや暑さ、雨が降ったり晴れたりなどで単純に一喜一憂の日々です。でもこの作者のように、深いまなざしでひとつひとつの出来事を見ることができたら、もっと心が豊かになるのだろうなぁと、うらやましいです。 そしてそれは、毎日の生活だけでなくて僕らのしている仕事についても、きっと同じなのだろうと思います。 僕らが関わらせてもらういろいろな方々の、ちょっとした変化などに気づけて、それを表面的ではない深いまなざしで見てもっと多くのことを感じとれたら、もっと良い支援を提供できるのだろうなぁ、とつくづく感じます。
僕は俳句を作るわけではありませんが、僕らの仕事にも共通する先人のすばらしいところはぜひマネをさせていただいて、来年は「まなざし」というものを意識しながらがんばってみたいと思います。
今年も皆様にはたいへんお世話になりまして、ありがとうございました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
(白川)
日時 2012年12月28日 19:25 |
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懐かしい気持ち
居宅支援ひろばの松村です! 日々、利用者様のお宅へお伺いさせていただいたり、お出かけにご一緒させていただいたり、様々な場所を楽しく動き回っています。
さて、せっかくのブログということですので、私の休日の話を一つ。 私は最近、ど〜しても読みたい漫画があったので、初めて近所の漫画喫茶へ行きました。 そこはネット設備も個室もなく、まさに漫画がたくさんある喫茶店といった造りです。 その日は平日だったためか、店内にはタクシーの運転手さんや、営業のサラリーマンとおぼしき人がチラホラ。 私はお目当ての漫画を楽しめたのですが、それ以上にその場の雰囲気をとても気に入ってしまいました。 何がそんなに気に入ったのかというと、それは先ほど挙げた周りのお客さんでした。 仕事をサボって(憶測ですが・・・)漫画を読む彼らの表情を見ると、みんなが仕事をしている時間に漫画を読んでいることによる優越感と、その裏に見え隠れする「だがこれでいいのか」という後ろめたさを感じ、それは私が小学生の頃に学校をずる休みしてNHK教育テレビ(現Eテレ)を観ていたあのときの気持ちを思い出させたのでした。 今は社会人なので仕事をサボることなど絶対にありませんが、もう感じることのない懐かしい気持ちを、漫画喫茶でサラリーマンたちと時間を共有することで疑似体験でき、それが妙に心地良かったのだと思います。 私は休日に行っているので堂々と漫画を楽しめばいいのですが、なぜか私も後ろめたさを感じ、漫画を読んだ後コソコソと店を後にし、だれにも見つからないようそーっと家に帰りました。
(居宅支援ひろば 松村)
日時 2012年12月21日 12:12 |
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今年を振り返って・・・
4月からひろばで働き始め、あっという間に8か月が過ぎ、もう1年を振り返る時期になりました。
私にとって今年一番大きな出来事は、職場をかわったこと。この1年は、新たなスタートをきる節目の年になりました。 そして、もうひとつは「療育ってええな」の本作りに携わったこと。先日も、「ラインを引きながら読んだよ」とか、「この本の成り立ちを遡っていくと、昭和40年代から実践し、運動し伝えてきたところにつながっていると実感できて、とても嬉しい」という感想のハガキをいただき、「本作りは、完成したときが終わりではない」と教えてくださった編集者の方のことばの意味を今になって実感しています。貴重な経験をすることができました。
さて、来年はどんな年になるでしょうか。やりたいことは、いくつも浮かんできます。
本作りを通して、自分の文章力の無さに直面した私・・・ブログにも今日が人生初の挑戦ですが、書くこと、自分のことばで伝えることなどOUT PUTする力を鍛えたいと思っています。実は最近、そのひとつの試みとして、志を同じくする人と「運動ひろば」というのを立ち上げました(“ひろば”がつきますが、福祉広場が運営しているわけではないので、あしからず)。子ども、療育、福祉にかかわる運動の横のつながりを作り、日々考えていることを発信していくことが目的で、まずは、会報作りに取り組む予定です。さて、どうなりますか・・・
それでは、ちょっと早いですが、来年もみなさんにとってよい年になりますように。(療育ひろば 市原真理)
日時 2012年12月14日 22:20 |
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木枯らしが・・・
先日、仕事帰りに「木枯らし」を見ました。 「風」が見えたのです。 北からの冷たい風に吹かれて街路樹の葉が吹き飛ばされ、大量の落ち葉が西大路通りの路上で踊っていました。 後には葉を落とされた木々が寒そうに裸になった枝を震わせていました。 まさに「木枯らし」!
気が付けば12月、もう冬ですね。 秋の事を書こうと思っていたのに・・・。
芸術の秋、読書の秋。 秋の夜長は、何と言ってもベートーベンのピアノ・ソナタです。 毎晩、いろいろなピアニストの演奏で聴き比べています。
一番のお気に入りになったのは、 バックハウスの「熱情」でした。 まるでギリシャ神殿のように しっかりと構築された建造物を思わせる演奏でした。 その他では、ケンプ。 彼の「悲愴」は、情感に流され過ぎず、 寒風の中で凛と立つ凛々しい姿が見えてきました。
ただ、昔から好きだった「月光」に関しては、 決定盤が見つかりませんでした。 どなたか、ご推薦盤があれば教えてください。
(勉強ひろば 塚本章人)
日時 2012年12月07日 14:19 |
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NPO法人福祉広場です。
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