■
とうふのまりちゃん
療育で鬼ごっこをしている時に「ぼくのことは、つかまえないで」と子どもが自分から言えたという話が振り返りの時に話題になっていた。鬼ごっこが楽しめるようになる過程で、そのような段階もありだと思う。この話を聞いていて、私は、自分の子ども時代のことを思い出していた。
鬼ごっこやゴム跳びをする時に、私は同級生から、「まりちゃんは、とうふってことにしよう」とよく言われていた。「とうふ」というのは、昭和40年代愛知県の田舎の小学生の間では「鬼ごっこで、つかまってもつかまったことにならない人」「ゴム跳びで跳べなくてもカウントされない人」ようするに「遊びには参加はしているけど、勝負には関係ない人」という意味だった。当時から極度の運動音痴だった私は、鬼ごっこをしてもすぐにつかまって鬼になってしまうが、鬼になったら足が遅すぎて他の子どもを捕まえることができない、ゴム跳びもすぐにひっかかってしまって、ずっと出番がなく過ごすという状態だった。「とうふ」の本来の用いられ方は、当時、放課後の公園は、小学校高学年からその兄弟の保育園児まで年齢幅が広く、縦割りクラス状態のようになっていて、その集団でいかに楽しく遊ぶかを考えた時に低年齢の子どもも一緒に遊ぶための方法として考えられたものであった。その“とうふルール”を私に適用してくれた友達は、今思えば“合理的配慮”をしてくれていたということかもしれない。 “とうふ”であった私は、どうだったかといえば“安心して遊べる、でもちょっとつまらない・・・”と感じていたような気がするが、自分のできなさや仲間はずれ感はなく楽しい思い出として記憶に残っているので、とうふ制度は、よい方法だったのではないだろうか。今の時代にも、とうふ制度が残っているかどうか気になるところだが、子どもの数が減り、いつしか遊具はなくなり、公園はゲートボールをする老人の憩いの場になっている。 みなさんの子ども時代にもこんな制度、ありましたか?
日時 2021年02月12日 16:51 |
固定リンク |
コメント (0)
|
この記事にコメントする(ただし5件を超えると受理できません)
|
|
NPO法人福祉広場です。
|
<<
2021年02月
>>
Su |
Mo |
Tu |
We |
Th |
Fr |
Sa |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
|
|
|
|
|
|
|
|