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ソゲがささる
先日「ソゲがささる」という言葉が話題になった。 意味が分からない人がいたのだ。 「トゲがささる」と言い換えると理解できる。 私自身その場では「きっと関西弁や」と説明しておきながら、 どこか腑に落ちない所があった。
私達は「トゲ」の事を「ソゲ」と言っているわけではない。 「ソゲ」と「トゲ」は別物なのだ。 「トゲ」というのは、バラの刺とかサボテンの刺とか・・・。 それに対して「ソゲ」は、 木のささくれが手に刺さった時だけ、それをそう呼ぶ。 手に刺さらない時は「ソゲ」とは言わない。 だから「トゲが刺さる」と言うと、 バラとかサボテンとかウニとかを触ったのかとなる。
そこで少し調べてみた。 「トゲ」とは「尖る」から生まれた言葉で、 生き物が生き残るため、 尖った針状のもので外敵から身を守る武器のこと。 それに対して 「ソゲ」は「削げる」から生まれた言葉で、 そがれた小さな木片を表している。
思えば昔は家も学校も木造で、 柱や敷居、窓の桟などがささくれていると、 ぞうきん掛けをしている時に、 よく「ソゲ」が刺さったものだった。
ソゲを抜く道具の事は「ソゲ抜き」と言った。 「トゲ」なら、手で抜ける。 小さな木片だからこそ、抜きにくいのだ。 だから「ソゲ抜き」だと言える。
調べてみたら、スッキリした。 「ソゲが抜けた」ような気分だ。 (勉強ひろば 塚本)
日時 2015年01月30日 09:50 |
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