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葱買うて枯れ木の中を帰りけり
居宅支援ひろばに所属している白川です。今年最後の更新を担当させていただきます。
タイトルにしたのは与謝蕪村の俳句です。 とてもシンプルな俳句ですが、冬のしみじみとした気分が感じられてとても好きな句です。見ているといろいろな情景が浮かんでくる気がします。 葱を買って帰る人は今夜は家族でお鍋でしょうか?それとも年越しの準備でしょうか? 外は寒いけれど、この先にはきっと温かい我が家が待っているのだろうな、なんて思えてきませんか? それは僕の想像だとしてもそう感じられるのは、作者がこの風景に向けている表面的ではない深いまなざしが、この句の中にあるからではないでしょうか。 僕らの仕事は事務所の外が多いので、寒さや暑さ、雨が降ったり晴れたりなどで単純に一喜一憂の日々です。でもこの作者のように、深いまなざしでひとつひとつの出来事を見ることができたら、もっと心が豊かになるのだろうなぁと、うらやましいです。 そしてそれは、毎日の生活だけでなくて僕らのしている仕事についても、きっと同じなのだろうと思います。 僕らが関わらせてもらういろいろな方々の、ちょっとした変化などに気づけて、それを表面的ではない深いまなざしで見てもっと多くのことを感じとれたら、もっと良い支援を提供できるのだろうなぁ、とつくづく感じます。
僕は俳句を作るわけではありませんが、僕らの仕事にも共通する先人のすばらしいところはぜひマネをさせていただいて、来年は「まなざし」というものを意識しながらがんばってみたいと思います。
今年も皆様にはたいへんお世話になりまして、ありがとうございました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
(白川)
日時 2012年12月28日 19:25 |
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