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天然酵母
先日、パン作りを教えていただく機会がありました。 パン作りは子どもの頃に何度かして以来の久しぶりの経験でした。
パン作りと言えば、私は“こねる”イメージがあります。 学生時代に陶芸をやっていたので、“こねる”事は馴染みがあり、 好きな作業の一つでもあります。 余談ですが陶芸では、菊練りという、粘土のムラを均一にしたり、 中の空気を抜いたりする作業を100回以上繰り返す工程があります。 パンもたくさんこねればこねるほど美味しくなるそうです。
でもパンのこね方はまた違う様で、生地を縦・横と交互にこねることで、 グルテンを格子状にし、それが細かければ細かいほど、 イーストが出す炭酸ガスをしっかりキャッチして膨らみ、美味さが増していくのだそうです (まだ初心者なので、説明不足等、ご容赦ください)。
そして、しっかり生地をたたきつける事も大事だそうで、 バンッ!!バンッ!!!と思い切り音が鳴るくらい 打ち付けていきます。 これがまた、スッキリ爽快な感じがしました。
そして、発酵の工程も面白いですね。 ぷくぷくとどんどん大きくなっていく生地。 お得な気がして、なんとも言えない嬉しさが湧き上がってきます。 ほんのり温かく柔らかい生地を丸めて焼く。 市販の物ではない、素朴な、でも小麦の甘みが優しく香るパンができました(自分で作った物は愛着が湧きますね)。
今回はシンプルに市販のドライイーストを使ったのですが、 教えてくださった方は、ブドウやミカンから天然酵母を培養されていて、 その方法はもちろんのこと、何と実際に試食もさせていただきました。 ブドウやミカンから酵母が取れるなんて!それでパンを焼けるなんて!と 目から鱗の連続。 天然酵母のパンのお店、というのも最近はよく目にしますが、 そういう工程を経て作られているのだなぁ、と初めて知ることができました (天然酵母を粒状に加工しものも売られているそうですが)。
天然酵母を採取するにも、手間や運や清潔さなどが必要ですし、 それでパンを作ろうと思うと、 さらに酵母を培養していく必要があるそうで、時間もかかります。
その分、というか、試食させて頂いたパンはずっしりと重みがあり しっとりモチモチしていて、(この日はレーズン酵母だったので) ほんのりブドウの香りも漂ってくるような、 酵母の力強さが詰まったパンでした。
酵母が違うとこんなに味が違うものかと、驚きました。 一度自分でも酵母の培養から挑戦してみたいものです。
水口
日時 2016年09月23日 22:55 |
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