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「好きな食べ物は?」
こんばんは、ひろばの木村です。寒い日がまだまだ続きますね。 僕はと言えば、少し喉がイガイガしたり、鼻がズルズルしたりする近頃。花粉と寒さのダブルパンチに鼻がもげそうです。
さて、僕が胸を張って好きだと言える食べ物の一つに、“あずき”があります。おはぎやお饅頭、お善哉からお赤飯まで、あずきが入っているものは何でもござれです(イチゴ大福はどうしても苦手ですが!)。 何といっても、あのほのかな甘さといったら!!
僕はなぜあずきが好きなのでしょう?いつから好きになったのでしょう?ちょっと振り返ってみます。僕とあずきの物語です。
あれは幼稚園の頃でしょうか。当時は嫌々ながらスイミングに通っていました。 スイミングに出かける時間になると、僕はきまって寝たフリをして、「今日は休むか?」と声がかかるのを期待していました。 しかしそんな期待はいつも、「行かなあかん」という一言によって打ち消されてしまうのでした。
ある日のスイミングの帰りに僕は出会います。真ん丸でふっくらとした“あいつ”に。 当時は恥ずかしかったのでしょうか、白くて分厚い生地に身を包んで隠れていました。熱があるのか、ちょっと湯気立ってもいました。でも僕は、名前だけですでに分かっていたのです。
秋か冬のコンビニのレジで、お母さんが唱える合言葉は「あんまん」。 僕は買ってもらったアツアツのあんまんを大事そうに抱えて、ニコニコと家路を辿るのです。 それがあずきとの出会い。 そしていつからか、スイミングの後のあんまんが習慣になりました。
あずきを好きになった瞬間を思い返してみると、そこにセットになっているのは、スイミングの嫌な思い出と、その後にお母さんに買ってもらったあんまんなのだと気付かされます。 あずきは、単に好きな食べ物なのではなく、何てことないような思い出も含めて好きなのです。 スイミングは嫌だったけど、あんまんを買ってもらったあの瞬間が!僕の人生の一部を間違いなく彩っています。
他にも好きな食べ物を思い浮かべると、それにまつわるエピソードがたくさん甦ってきそうです。
「好きな食べ物は?」
こんな何気ない質問が、もしかして誰かの人生のハイライトを呼び起こすのかもしれないと思うとおかしくもあり、興味深くもあります。
(療育ひろば 木村基)
日時 2013年02月15日 21:01 |
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