2016/4/16 | 桜が散ると、ハナミズキ、そのあとはさつきやツツジか?京都の春から新緑の季節は飽きることがない。私が大好きな季節のシーン。特に花の後の若葉、新芽、むせるような青い匂いはほろ苦く、季節が夏の準備をします。 ところが最近はちょっと趣が違います。初春、冬、夏日そして初夏、もう季節感はなく、その日の気温に合わせて着るものをうまく調節することに気を遣う毎日。そして熊本を中心に襲った地震は震度7。広範囲に揺れがあり、余震が何度も強く襲い、寝ていられない地域がたくさん。被害が拡大しています。一刻も早い救助をと京都からやきもきしています。 何より気がかりは、震源地近くに二つの原発。稼働している川内原発は地震でも動き続け、「問題ない」という無神経さ。そう簡単には止められない。だからこそ再稼働しないことが必要なのに、本当にこの国は無謀か、無知か、無茶苦茶か。 そしてもう一つの気がかりは、社会保障や社会福祉の大きな曲がり角。障害児支援も保育所不足も、障害者の暮らしも、高齢者の生きがいも、すべて自己責任となること。小規模保育所でうつぶせ寝での事故死が頻発していますが、それもそこに入れた保護者が悪いことになります。そこしか預かってもらうところがなくても、契約は選んでお世話になっていることになります。自分で責任のとれない子どもや障害者はなおさらです。 社会福祉や社会的養護や社会保障は何のために存在しているのか、どのように役立つのか、誰が担うのかなどがあいまいなまま進んでいます。福祉広場のモットーは、その人らしくがんばらないで楽しみながら人生を選び取っていけることを応援することです。 年度の始まりで、福祉広場のスタッフの皆さんが、楽しく、やりがいがあり、やってよかったと思える仕事の仕方を追及していきたいと思います。今年度もよろしくお願いします。 |