2015/1/4 | 年末年始、合わせて10日間。ちょこちょこ相談は入っていたが、ほとんどフリータイム。久しぶりのあくせくした時間から解放された日々を過ごした。しかし心のどこかで、責任と緊張が頭にこびりついている。 たぶん、家庭で介護する側、される側どちらも同じような気分なのではないだろうか。この期間、なにも事故なく病気なく、つつがなく日々を過ごすことができるようにと。 もちろん365日、毎日訪問看護が必要な方もいる。私たちがお世話になっている訪問看護事業所でも何人も年末年始毎日訪問されている方がおられる。 うちもお願いすれば可能かもしれないが、私がずっと在宅しているので、年末年始の10日間は訪問看護事業所から看護師さんに来ていただき胃ろうの注入や健康管理は無し。つまり私がそれらを引き受ける。 いつも頭に「もしも」を想定しながら毎日を過ごす。胃ろうの注入をしながら「もしもはずれたら」、酸素や脈を測りながら「もしも熱が出たら」。でも私が不安になったら当事者はもっと不安になるだろうし、できるだけ考えないようにしながら、いつも考えている10日間。 昨年は一度も入院せず、元気に365日を過ごしたことは本人が一番うれしいが、私にとっても勲章をもらったような気がする。反対に、もしもダメだったときもガッカリするが、本人がもっとガッカリしているはずなので、ガッカリせずに、ガッカリしている。 その10日間が今日一日で終わろうとしている。しかし、まだ気は抜けない。5日の昼にナースに来てもらい、太鼓判を押してもらうまでは。 誰にも縛られないことは自由な時間があるが、誰かに見守られての生活は安心がある。毎年同じような時間を過ごすけれど、今年はいつもよりも長い自由な時間があった。終わってみればあっという間であったが、無事役割が果たせたらうれしい。そして、この積み重ねがもうじき10年になる。(いけぞえもと) |