2015/5/14 | キーボードに向かっている今は、5月14日(木)午後7時。NHKの7時のニュースを見ている。その時よみがえってきたフレーズ。たしか、5月3日憲法記念日、円山音楽堂で開催された集会の記念講演で聞いた元防衛官僚の柳澤協二さんのお話。イラク戦争での自衛隊派遣では、自衛隊員は誰も殺さなかったし、殺されなかった。この意味を分かりやすく語ってくださったが、私が耳に残ったことは、「それでも29名の自殺者を出しています」という一文。それほど戦場のストレスは強く、精神を病んでしまうことを教えてもらいました。そしてこう続けられました。「もしも棺が戦場から帰ってきたら皆さんどうしますか?」と問いかけられました。 まだ見たことがない光景をこれから見るかもしれない道を開いた今日の閣議決定。それも「平和」という言葉を使って世界中をだまそうとする法案「安全法制」。戦争では全くの役立たずとなる障害者の存在はまさに社会の迷惑モノ、「ごくつぶし」「無駄飯食い」と存在そのものが否定される明日がやってくる。障害者が大切にされている社会かどうかは、その社会の成熟度を測るカナリヤではないだろうか。そして戦争は大量の障害者をつくることにもなる。 |