<<前のページ
☆2020/5/19更新☆
【読書雑記637】『ゲイでええやん。カミングアウトは息子からの生きるメッセージ』(伊藤真美子、東京シューレ出版、1500P+税)。タイトルにもあるとおり、息子(やおき)から、「ゲイや」とカミングアウトされた学童保育に関わる母が書いた本。 息子がゲイだと言い、それを「べつにええよ」と言った母親だが、カミングアウトを受けて、「頭でわかっていても気持ちが添うのには時間がかかる」という。これまで大切にしていた価値はしがみついていた価値だったと思い直す。この母は、自分の内面を振り返り、子どもには「多数派」でいて欲しいと思っていたことに気づく。息子が偏見の目で見られるのがこわいのだ、とも書いている。
子どもを産んで、子どもと過ごしてきた時間をふりかえりながら、息子のカミングアウトや不登校のことを書く。
<やおき、ごめんね…。私はいつも“まわりの人に迷惑がかからんように”という物差しで、やおきに接しているよね。学童では、えらそうに“子育ては人に頼ってやる事業”と言ってるくせに…>
<これまで自分が大切にしていた価値を、それはしがみついていた価値だったのだと思い直す。漠然と臨んでいたことを捨てる時なのだと、私は心のどこかで思うのだ。その後、混乱の時期がやってくる>
Smart Renewal History by The Room
|