編集長の毒吐録
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☆2020/8/20更新☆

<きのうを振り返りあしたを見晴るかす⓭>【アウシュビッツの惨劇】1945年1月27日、ポーランド南部にあるアウシュビッツ絶滅収容所は、ソ連軍によって解放されました。2005年、国連はこの日を「国際ホロコースト記念日」と定めています。アウシュビッツからの数少ない生還者の一人にプリーモ・レーヴィ(1919年〜1987ユダヤ系イタリア人。化学者・作家)がいます。数年前、立命館大学国際平和ミュージアムで、レーヴィの事跡をたどる展覧会がありましたが、その時はレーヴィの囚人服(囚人番号174517)が展示されていました.氏名不詳の子どもの靴の展示も印象的でした。

第2次世界大戦中、数限りない蛮行が行われて、多くの命が失われ、数え切れない人びとが傷つき、癒えることのない心の傷を残しました。「おぞましいこと」では表現できない野蛮。とりわけ、アジア、太平洋の諸国と地域を、軍靴で踏みにじった軍国日本の蛮行は消えないし、なかったことには出来ません。

「自分たちとは違う」ということをただ一つの理由として、ユダヤ人を収容所に送り込み命を奪いました。「違い」の強調は民族的差異にとどまらないで、障害者にも向かったのです。差異の強調が、ナチスを権力に近付け、彼らを戦争に駆り立てました。「国民」がナチス政権を支持したのも歴史の真実です。1月27日、世界の「先進国」といわれる主な土地では、アウシュビッツの解放を記念した集会が行われるでしょう。

しかし残念ながら、僕の知る限り、日本では市民が参加できる企画がすくないのです。そういう意味も込めて、「ショアー」(Shoah、クロード・ランズマン、1985年、フランス、上映時間9時間30分)を、2018年1月27日上映しました。

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