編集長の毒吐録
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☆2020/7/8更新☆

<きのうを振り返りあしたを見晴るかす❼>【『羊の歌』】クリスマスプレゼントとお正月のお年玉を兼ねて、本を送ります(2010年12月、孫は中学1年生だった)。ただし、いくつかの留意点が必要です。

『羊の歌』(岩波新書)の正と続の2冊ですが、いずれもむずかしい漢字や言い回しが出てきます。気にしないで、読むことをお勧めします。著者は1919年のひつじ年に生まれ、この本は 1960年代に書かれています。ずいぶん昔のことで、わからないこと、知らないことも少なくないでしょう。これも気にしないで、読み進めましょう。著者は2年前、90歳を前にして死んだ物書きです。この本は長いこと、多くの人に読み継がれてきました。著者の「自伝」ともとれますが、「同時代史」とも読めます。一人の日本人が歩んできた道とも読めます。

僕も、あなたのお父さんも、この著者から大きな影響を受けてきました。僕がこの本にふれて読んだのは、30歳を超えてでした。そういう意味では、あなたは、少しだけ困難を抱えているでしょうが、そんなことを気にせず読んでみてください。書いてある内容、書いている文章は刺激的です。少なくても、僕はそう感じました。あなたにはどうでしょうか。いずれにしても、良い年を迎えてください。お母さんにもよろしく。来るべき来年が希望にあふれた年になることを願っています。

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