編集長の毒吐録
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☆2020/7/15更新☆

<きのうを振り返りあしたを見晴るかす❽>【山茶花も戦争の犠牲者?!】♪かきねの垣根のまがりかど/たきびだ焚火だ落葉たき/あたろうかあたろうよ/北風ぴいぷう吹いている//♪さざんか山茶花さいた道/たき火だたき火だ落葉たき/あたろうかあたろうよ/霜やけおててがもうかゆい//♪こがらし木枯らしさむい道/たき火だ焚火だ落葉たき/あたろうかあたろうよ/相談しながら歩いてく♪(【たきび】作詞/巽聖歌・作曲/渡辺茂)

自宅の西側の家の、道に面した場所に、秋から冬にかけて、赤と白の山茶花(さざんか)がたくさん咲いて、散歩する僕の目を愉しませてくれます。道を通るごとに、寒い季節になるにつれこの歌が口にのぼります。

1941年12月9、10日、「たきび」はNHKラジオの番組に放送予定として載っています。しかしながら、「落ち葉も貴重な資源、ふろぐらいは焚ける」「たき火は敵機の攻撃目標になる」と軍部からクレームがつき、11日は戦時番組が放送されませんでした。1973年、作詞者である巽聖歌は68歳で没していますが、皇太子妃美智子(この時は皇后でもなく、もちろん上皇后美智子でもありませんでした)は「山茶花の咲ける小道の落葉焚き童謡とせし人の今亡く」と詠み、追悼しています。童謡にも、こんな理不尽があったのです。

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