編集長の毒吐録
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☆2020/7/16更新☆

ひさしぶりに、日蓮宗のお寺・立本寺(りゅうほんじ)に足を踏み入れました。自宅近くにもかかわらず、このお寺に来なかったのには、寺域の南端に5階建の巨大建物の建設を、住民などの反対を踏みにじって強行したからです。その建物は特別養護老人ホームです。建物の性格はともあれ、この“のっぽビル”は、建築後の今もなお、古くて軒を接して暮らしている地域には似合いませんでした。

寺域の様子が様変わりしていました。ぺんぺん草が生え、睡蓮(すいれん)が咲いているはずの、最盛期100個近くもあった大きな坪が、今は10個になしかありませんでした。睡蓮の花も2〜3つ咲いているだけでした。これまで訪れた数十寺とは比べようにもなりませんでした。

塔頭が4か院あります(正行院、教法院、光源院、大輪院)。僕にとって印象に残る貫主(かんず)は、75代の細井友晋さん(1906年〜1990)です。原水協の理事長を務めるなど、“京都の顔”の一人でした。“細井節”とも言われる独特の節回し(〜ところ―の)が今もなお耳に残っています。

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