2014/9/27 | 9月27日の土曜日は朝ドラ「花子とアン」の最終回。あまちゃんの最終月から始まった連ドラ鑑賞。ちょうど一年がたちます。 中身が濃い最終週でした。時代はちょうど私が子どものころで終わります。私の本棚にあった『赤毛のアン』の背表紙は目に焼き付いています。 ずっと本を読んでいる少女ではなかったのですが、本は好きで、伝記や冒険ものが大好きでした。そしてどちらかというと詩や作文を書くことが得意でした。 本や文章になると、いつも思い出してしまうことがあります。もしも、私の得意なことを親が誉めていてくれていたら人生変わったかもしれないことです。 私の苦手は「算数」、というか、「算数の学習障害」があったと今ではわかります。ところが今から60年前はそのような概念もなく、単純に努力不足だと思われていました。 もっとそう思わせたのは、父親は数学者、その娘ができないはずはないという先入観。自分でもなんでできないかがわからず、教室で答えに窮して突っ立っていた光景は忘れられません。 結果、算数ができないダメな子どもだと、自信を失い、何をやっても自信がなくて、60年間過ごしてきました。何を言っているのか、ええ歳してと思うのですが、今でも一人で食堂に入れないダメ人間です。 ほかにいろいろできてるやん、がんばってるやんと言われても、こびりついた劣等感はそう簡単にはなくなりません。 今でも左右を間違う、靴のひもが上手に結べないなど不便はありますが、計算は計算機があり、数字が解る仲間がそばにたくさんいます。そして、数字の意味は分かるので、内容を理解することはできます。ここは年の功で獲得してきた能力です。 子育てを話をするたびに、どれだけ小さいころの体験が人生を縛ってしまうのかを知ってほしくて力が入ります。「作文上手だね」の一言がほしかったと今でも思います 子どものいいとこ探しができる親になってほしくて、今日も近くの小学校に行ってきます。(いけぞえもと) |