亮ちゃんの子育て・親育ち日記
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第88回 Macがやって来た
 日曜日、ウチの家にiMacがやってきた。(これで、一部屋に5台のパソコン!)ボンダイブルーの初期型機だ。前の持ち主が「なんかトラブルがあっても、身近に聞ける人がいなくて…」ということで、Windowsのノートパソコンに買い換え、ジャマになったiMacをタダで譲ってくれたのだ。今日、やっとネットワークに接続できた。

 今やすっかりマイノリティーのMac。「Classic」が登場した頃は、革新的なパソコンのイメージがした。Macのフロッピーのアイコンをドラッグしてゴミ箱に持っていけば、口からディスクが飛び出すというアクションに「おおおお!」と感嘆したものだ。同時期のパソコンといえば、ほとんどNECの独占状態で、マシーンデザイン云々どころではなかった。しかもMS-DOSで動いていたので、いちいち動作を文字で入力してソフトを起動させたりしたモノだ。ちょっと昔からのユーザーなら「JXW」というコマンドに、ある種のノスタルジーさえ感じるのではないだろうか?

 ちょうど、僕がRolandにいた時(1992年頃)、MacからはColorClassicやLC3というモデルが登場した。DTP(デスクトップ・ミュージック)対応の機材やソフトは、いっせいにMac対応になった。「ミュージシャンが使うパソコン=Mac」という公式は、この時代に確立したのかもしれない。

 僕がRolandを辞めるコトが固まった冬、Windows3.0というモノが登場した。当時はバグが多くて、対応させたソフトはほとんどマトモに動かないというシロモノだった。新製品発表会直前に出品を取りやめたようなことがあった気がする。当時、Windowsがこれほどまでにメジャーになるとは思えなかった。もっとも、このあとに出たWindows3.1はかなり改善されたソフトだった。

 3年前、味の素に勤める友達に画像付きのメールを送ったら、「Windows3.1対応のメールソフトを使っていて、画像を開けるどころではないのだぁ」という返事が返ってきた。1998年といえば、Windows98だ。MicrosoftがWindowsのバージョンアップで購買層をつなぎ止めている片方で、大企業は一昔前の、使い込まれてトラブルの少ない安定したソフトを使っていたのだ。メーカーが一方的にどんどんと新製品を作り、所有しているモノを旧式化させるという商売は、逆にいうと自社製品に愛着をもってもらえないという虚しく哀しい商売でもある。今年発売のWindowsXPを機に、Microsoftに着いて行くのを止めようかと思っている。

 こういう諸々の思いもあって、なんとなく「iMacあげる」という話にスッとのってしまったのかもしれない。

(ほぼ毎日の更新予定です)
 筆者紹介
山田亮
この夏にも子ども(すでに名前が加奈子と決まっている)が生まれる。名古屋の大学に新幹線通勤する妻と京都にくらす。福祉研究者、研究団体事務局長、主夫と八面六臂の大活躍。このコーナーを毎日更新中。(「山田亮のアンチマッチョ宣言」http://web.kyoto-
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