かよこさんの子育て・子離れ録
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☆01/15更新☆

第349回 店仕舞い

 昨年から「DA PUMP」の曲があちこちで流れています。保育室の子どもたちも踊っています。あふるはグループ結成当初からのファンで、以前はライブにも行き、CDもたくさん買い込んでいました。最近、「ダ パンプってまだ続いてたんか?」とわたしが言うと、あふるは「ぼくがずっと応援してたんやで」と鼻を高くしています。

 10年以上前にあふると一緒に沖縄の小浜島に行き、「DA PUMP」のメンバーの家(ご実家)に絵を届けたことがあります。去年のヒットであふるのしつこさも日の目を見ることができました。あふるは今月、友人と小浜島に旅行に出かけます。

 沖縄に絵を届けたのはこの「子育て 子離れ録」の連載を始める前でした。あれからはあっと言う間のようでもあり、長かったようにも思えます。いろんなことがありました。お陰様で子どもたちも大きくなりました。今回でこの連載を「店仕舞い」させていただくことになりました。みなさん、ありがとうございました。わたしの子育て期間はずっと前に終わっているのに、ズルズルと連載を続けてしまいました。障害のある、次男あふるとの関わりは、わたしが老いていくこれからが正念場のようでもありますが、心配してもきりがないので区切りとさせていただきます。

 子育てを振り返ってみると・・・。四人のおかしな子ばかりで面白かった。とんでもないことがいっぱいあった。やっぱり、子どもが障害を持つということは暮らしががらっと変わることだった。三男の暴れが試練だった。娘が2才の時に離婚して、シングルマザーになった。四人とも大人になった。孫もできた。子どもたち、付き合ってくれてありがとう。みんな、幸せに生きるんやでー。

 これからはあふるにガミガミ言わないように気を付けます。自分の老後を子どもたちに頼らないように、健康に気を付けて、仕事を続けます。そして、好きなことを始めたいと思います。

 みなさんに支えていただきました。長い間、ありがとうございました。


吉田神社であふると初詣

筆者紹介
渡辺 加代子
1955年、千葉県生まれ。ホームヘルパー。 25、23、19、13歳(2006年12月現在)の4人の子ども母親、上3人は男の子。2005年には長男に孫が誕生。
長男は19歳で結婚、15歳から海外生活が多く、アフリカでサッカーのプロ選手だったこともあり、現在、BMX自転車のプロ競技者。二男あふるさんは、丹波養護学校卒業後京都市内のパン屋で働く。絵描きとしてのデビューは2003年3月。三男は日本将棋連盟のプロ棋士養成所である奨励会の会員。5才のときから保育園に通えなくなり、小中高と不登校。フリースクールにたまに顔を出す。長女は小学校を4日間だけ体験。引きこもりにしては穏やかにすごす。2006年、中学一年生で突然学校に通い始めた。
「三人の子と年1回の海外旅行を楽しむことを目標にしているが、3回しか行けていない」と嘆きつつ、「 三男の暴れがすごかったので、いろんなことが転換してしまった。つらい体験だったけど、やり直しができてよかった。おかしな子ばかりで、まだ子育ての現役を痛感させられる」と屈託なく微笑む不思議な人。
 
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