かよこさんの子育て・子離れ録
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☆04/01更新☆

第68回 「娘と学校」
 娘の激動の中学校生活も一年が終了しました。
 今は春休みです。

「疲れたー」
「やる気なーい」
「いややー」
「しんどーい」
「学校、行きたくなーい」
最近では連発です。

「先生ってなんで怒るんや?」
「怒るのかなん」
「ウチが怒られなくても怒る先生を見るのが嫌なんや」
「遅刻すると怒る。できないと怒る。気分で怒る」
「学校っていつから怒るようになったんや?」
怒られたことがなかった娘にはきつい現実なのでしょう。

「性格、めっちゃ悪い女の子がウチにいじわるするんやで」
「ウチ、教室移動のときいっしょに行ってくれる友だち、いないんや。ウチだけやで・・・」

「吹奏楽部の親友が辞めるんや。もっと勉強したいからって辞めるんや。ウチより成績いいのに。お父さんがクラブに反対してるんやて。一番の仲良しだったのに・・・」
こんなこともひとつひとつ乗り越えていくのですね。

「数学の一斉学力テスト、クラスで一番やったんやで!」
一年前は掛け算九九もできなかった娘がどうしたのでしょう。そろそろ優等生路線も飽きてくる頃でしょうか。

 先日、一緒に図書館に行きました。娘の借りた本は、音楽理論の本二冊とシャガールの画集、『危機脱出マニュアル』『ストレスチェックノート』です。

 春休みもクラブが続いています。もう夏のコンクールの練習をしています。春休みになっても、わたしに学校まで車で送ってと言います。「学校なんて行かんとお母さんと旅行しいひんか?春休みなんやから休んだらええやん。映画も観に行こう?お花見は?」とわたしが誘っても、娘は「お母さんの言うように簡単には休めへんのや。みんなに迷惑かかるやろ?近くのスーパー温泉ぐらいなら行ってもいいけど」とつれない返事です。きっと温泉だって付き合ってくれないのでしょう。

 でもひっつきは以前にも増して多くなってきました。あふるの手が離れたと思ったら待ってましたとばかりにひっついてきます。このごろは体重をかけてドサーッっと寄りかかってきます。体重52kgはかなり重たいです。

 春になり、ピンクのセーターとミニスカートで今日も学校に向かう娘です。
筆者紹介
渡辺 加代子
1955年、千葉県生まれ。ホームヘルパー。 25、23、19、13歳(2006年12月現在)の4人の子ども母親、上3人は男の子。2005年には長男に孫が誕生。
長男は19歳で結婚、15歳から海外生活が多く、アフリカでサッカーのプロ選手だったこともあり、現在、BMX自転車のプロ競技者。二男あふるさんは、丹波養護学校卒業後京都市内のパン屋で働く。絵描きとしてのデビューは2003年3月。三男は日本将棋連盟のプロ棋士養成所である奨励会の会員。5才のときから保育園に通えなくなり、小中高と不登校。フリースクールにたまに顔を出す。長女は小学校を4日間だけ体験。引きこもりにしては穏やかにすごす。2006年、中学一年生で突然学校に通い始めた。
「三人の子と年1回の海外旅行を楽しむことを目標にしているが、3回しか行けていない」と嘆きつつ、「 三男の暴れがすごかったので、いろんなことが転換してしまった。つらい体験だったけど、やり直しができてよかった。おかしな子ばかりで、まだ子育ての現役を痛感させられる」と屈託なく微笑む不思議な人。
 
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