20050302<>◇市バスに乗ると、吊り広告に市政ニュース「京都市の2005年度予算案発表」があった。「京都創生」「安心・安全」「子育て支援」の3本柱がスローガンのようだ。そして「子育て支援」の目玉は「保育所・学童保育の待機児ゼロ」とある。学童保育の名称が市バス吊り広告にでかでかと載る時代になったかと感慨深い。◇つい先日、事務所に醍醐地域の4月に入学する子を持つお母さんから電話が入った。就学時検診時に学童保育の説明がなく、2月の入学説明会で学童保育のことを知り、児童館に入所申請に行ったら、すでに1月末で締め切っており、申請書すらもらえなかった、という話である。児童家庭課に相談したが、市民しんぶんで広報しているのにと、あたかも知らないのが悪いと言われ、1時間700円を払って「ファミリーサポート事業」を利用したらどうかと「助言」頂いたそうだ。それだけ払ったら、パート賃金がとんでしまう、何のために働くのか判らないと、困っておられた。◇児童館関係者からは、期日までに申請が出て、「入所の条件」を満たしている子どものうち、入所保留になった子どもの数だけを、待機児としてカウントするように「行政指導」されているらしい。頭から「3年生は無理」「自営で家に居るなら」「おばあちゃんが近くにいるから」などと、断られたりして、申請を諦める、また、待機児が予測される地域では、先の例に見るように「入所申請〆切」を「知らせ」ない。◇京都市はこれまで、学童保育の「定員」を「60名以下」としていたが、今年の文書をみると「概ね60名」と、いつの間にか変更されていた。「60名以下」と「概ね60名」では大違いである。多くの児童館には待機児を出さないよう「すし詰め」が強要されている。「まやかし」の待機児ゼロではなく、子どもの生活を優先にした「福祉都市・京都」を望む。待機児ゼロは、緊急に適正規模の学童保育を必要な地域に設置することで実現する。(事務局;松井 信也)<><><>#cccc99<><>「待機児ゼロ」の目玉は…