20040729<>京都市は「次世代育成支援対策推進法」に基づき、2005(平成17)年度から2009(平成21)年度までの5年間を計画的期間とする「新京(みやこ)・子どもいきいきプラン(仮称)」を策定するにあたって、「ニーズ調査」を実施した。市内の小学校6年生以下の児童の保護者から無作為抽出で1万2千名を対象に行われ、その調査結果が「速報」として公開された。
「調査結果」によると、京都市内の小学生を持つ母親の55.7%が働いている。無職・家事専業は42.1%で、その他の2.2%には大学生(院生)、その他、無回答が含まれる。就学前の児童を持つ母親では就労は36.0%、未就労は59.5%。小学生にあがってから勤めにでる母親が多いことが判る。一方、就労の内訳で「常勤」をみると就学前14.7%に対し、就学後14.5%と、小学生にあがって、常勤が減る。保育所には通えたけど、学童保育には入れないということだろう。
「学童保育利用者の要望」をみると、トップの対象年齢の拡大(44.8%)に続き、利用料金などの軽減(44.0%)、施設や設備の充実(23.3%)、児童厚生員など職員体制の充実(19.0%)と上位を占め、現状を反映した結果が出ている。さて、これを「行動計画」にどう活用していくか、行政と「策定委員」の腕の見せどころだが・・・。(事務局;松井 信也)
<><><>#ffccff<><>「腕の見せどころ」ですぞ! 20040708<>◇7月6日、全国学童保育連絡協議会は「2004年5月1日現在の学童保育数が昨年より881ヶ所増え、全国で1万4678ヶ所(小学校数比で62.1%)になった」と記者発表しました。併せて各地で「大規模化」が問題になっていること、また「学校週5日制」のもとで、低学年児童は学校で過ごす時間よりも学童保育で過ごす時間が、年間400時間も多くなっていることも紹介している。農村部や過疎地域と比べれば、都市部の設置率が当然高い。◇京都府でも「法制化」後、急速に普及してきており、39市町村の内、34市町村で302ヶ所を数えた。しかし、まだまだ足らない。その一番に挙げられるのが京都市だが、183校区に117ヶ所、複数設置の校区があるから、小学校数比では59.5%と全国平均すら下回る。◇ある保護者から電話相談。「60名定員の学童クラブに1年生だけで57名。2・3年の20名で合計77名。待機児童は34名でたが、あきらめて申請を出していない人も少なくない。1年生で入所出来たが来年は我が身かと不安。市は増築してまだ詰め込もうとしている」らしい。◇「待機児ゼロ作戦」は国も京都市も同じ「すし詰め」。しかも「江戸前にぎり」ではなく「関西風の押し寿司」が好みのようだ。(事務局;松井 信也)<><><>#fdd6b3<><>2004年5月1日現在の学童保育数